ルイス・バラガンの建築精神を共有し、シンプルさに徹した心地いい家。
神奈川県 Mさんの住まい(夫婦+子ども1人) 延床面積98.53㎡(29.8坪)
「設計士とつくる、ローコスト注文住宅」をコンセプトとするマドリヤアーキテクツ。高いコストパフォーマンスに加えて、今回のお施主様からは、建築に対する造詣の深さや姿勢についても依頼の決め手になったとお言葉をいただきました。
今回は、メキシコの高名な建築家、ルイス・バラガンの建築に魅せられ、その建築精神と居心地のよさを家づくりに取り入れたいという強い意思をお持ちのMさんファミリーが主人公です。
Q1 家づくりにかけた思いをお聞かせください。
家づくりとは自己表現だと思います。建売住宅のような没個性的な住まいではなく、自分の感性にフィットする、心地いい家を建てたいという思いがありました。
まずこだわったのが土地選びでした。
駅に近いこと、子育てをするための環境が整っていること、思い描くプランを実現できる広さがあること、眺めのいい立地などが条件で、理想の土地が見つかるまでに3年の歳月がかかりましたね。
土地探しと並行して進めていたのが住宅会社選びでした。建売住宅は嫌だという思いは強くありましたが、予算の関係もありコストが上がりすぎるのは抑えたかった。
そこで、注文住宅のポータルサイトなどを利用して、デザインやローコストをキーワードに検索し、デザイン系の会社を中心に10社くらいを選びました。そして、最終的にその中から4社に絞り込んでいきました。
その中の一つが、マドリヤさんでした。
Q2 住宅会社選びでポイントになったのは何ですか?
注文住宅の建築は総合的なバランスというか、コストパフォーマンスはもちろんですがデザインやテイスト、素材、インテリア、プラン、植栽や外構などの提案力が問われると思います。
こちらの意見に耳を傾けてくれる対応力も重要でした。マドリヤさんは、コスト面に加えて、総合的に対応力が高く何よりとても柔軟。でも、自分たちの考えはしっかり持っている方たちでした。まさに、プロですね。
もう一つ、私が住宅会社選びのポイントとしていたのが、その会社が私の建築にかける思いをどこまで理解し、共有してくれるかということでした。そこで大きな役割を果たしたのが「ルイス・バラガン」という建築家の名前でした。
ルイス・バラガンはメキシコの建築家で、その自邸が世界遺産に登録されていることでも知られています。作っている家は無駄をそぎ落としたシャープでスクウェアな印象のものが多いのですが、私は彼の建築作品が好きで、家づくりのコンセプトを説明する時に、「ルイス・バラガンの自邸のリビングのような空間にしたい」と言っていました。
打ち合わせした数社の中で、この話がすんなり通じたのは、マドリヤさんだけでしたね。他社は「ルイス・バラガンって誰?」という感じだったのです。そこから、「マドリヤアーキテクツは、決してローコストだけを売りにする住宅会社ではない」と確信しました。
実はマドリヤさん以外にも自然素材系の住宅会社も候補に上がっていたのですが、「窓が大きくできない」「その割にコストが高い」など、納得できない部分がありました。
他にも、コストだけ見れば、もっと安い会社もありましたが、やはり想いが通じないのがネックでした。マドリヤさんなら一発で通じ合うことも、一つひとつ説明しないと、話が伝わらないのは、やっぱりつらい。
「やはり、マドリヤアーキテクツが一番!」となりましたね。
Q3 家づくりで特にこだわった点や要望されたことは?
2018年12月に竣工したわが家ですが、打ち合わせは2017年11月~2018年5月までの、実に半年間をかけて行われました。最初はスクエアな正方形のプランだったのですが、打ち合わせを重ねる中で、「吹き抜けを設けたい」「1階リビングをもっと広くしたい」など、どんどんプランが変わっていき、敷地を広く使った長方形の空間とすることで決着しました。
外観デザインも当初はキュービック、白い箱のようなスタイルを要望していましたが、外壁が白のため、経年の汚れを考慮して軒を出すデザインに変更しました。
ただし、勾配を緩やかにし、破風部分を薄くして野暮ったさを無くすなど、あくまでシャープな印象に配慮していただきました。こうした、メンテナンス性まで考えた細かな提案に、とても信頼が持てましたね。
空間構成ではなるべくシンプルに徹することにこだわりました。なるべく凹凸のないフラットな空間です。照明計画もその方向で決めていきました。1階リビングの天井には一部にダウンライトを採用し、出っ張った照明を設けていません。照明は基本的に壁につけるプランとし、ダイニングテーブルの頭上のみペンダントライトを一つ設けているだけです。
水回り以外の各個室も同様の照明の考え方で統一しました。
キッチンのオンオフ収納は妻の要望でしたが、扉を閉じるとスッキリとした空間を演出することができ、いいアイデアだと感心しました。
わが家ではコストを抑えることも要望の一つでしたが、マドリヤさんは建具やキッチンまわりなど既製品を使ってコストを抑えながらも、既製品に見えないようにシンプルなものを選択し、取っ手だけを変更するなど、あくまで施主目線のコスト意識で細かな工夫を重ねてくれました。その一方で、家づくりの核となる箇所やお金を掛けるべきところは、積極的に背中を押してくれました。
その一つがリビングに設けた幅2.3mの特注の木製サッシです。「シンプルさを際立たせ、外の緑や景観を眺めながら暮らしたい」という要望をかなえることができました。白一色の建物をこのサッシが一際引き立てていて、私たちの大のお気に入りです。
Q4 家づくりで一番感じられたことは何ですか?
それを一言で表現するなら、「楽しかった!」となるでしょう。実は、私たちは結構、わがままな客だったと思います。「ああしたい」「こうしたい」と要望が次々に浮かんできて、プランの出し戻しは優に10回を超えていたと思います。マドリヤさんが、とても話しやすい、意見を言いやすいアットホームな雰囲気であったことも、たくさんやり取りができた理由の一つです。
マドリヤさんの設計士は嫌な顔一つせずに、プロの意見を交えて提案してくれました。土間リビングなども検討しましたが、当時、妻が妊娠していて、子どもが生まれたら段差が危ないかもしれないということで取りやめることに。
プロの意見は大いに参考になりました。
立地についても色々と相談に乗ってもらいました。斜線規制の厳しい敷地だったので、無理に高さを出してデザインの形が崩れないように、敷地の広さを活かし、全体的に高さを下げた家にすること。1階天井高は基本220cmと最近の流行の高天井とは対極にありますが、吹き抜けとのメリハリもあり、落ち着きを感じられて、正解だったと思います。
マドリヤさんとの家づくりで印象的だったのは、土間リビングしかり、とにかくいろいろなプランのパターンを考えてくれたこと。結論を急がせることなく、納得いくまで可能性を煮詰めることができた。
こうした度重なる打ち合わせと、何度もプランを練り直してくれる柔軟さに信頼関係が構築されていきました。何でも話し合える、どんどん意見を言い合える、とても良い関係を築くことができました。
キュービックなスタイルが好きだったのですが、それに固執すると空間のバランスを損なう危険性があったため、「最後はプロに任せよう!」という気にさせてくれました。
外構もマドリヤさんにお願いしました。ブロック塀を使いコストを抑えながらも、笠木部分(ブロック塀の上部)には大谷石を採用することで個性を出しています。既製品等の素材を組み合わせて個性を出すのはマドリヤさんの得意分野ですね。外構の植栽は一部マドリヤさんのスタッフ皆さんで植えてくださいました。
Q5 住み心地やお気に入りのスポットなどを教えてください。
住み始めて1年目を迎えますが、もっとずっと以前から暮らしていたようなフィット感があります。冬の厳しい寒さも、夏の酷い暑さもシャットダウンしてくれる躯体性能の良さも魅力ですが、夏でも大きな木製サッシを開け放つと風が2階へ抜けていいって、家の中に風の通り道ができて涼しく感じられました。
リビングの前に広がる前庭はアウトリビング的に活用していますが、ブロック塀を高く立ち上げているので外部の視線を気にせずに過ごせるのがいいですね。
気に入っているところは……全部です(笑)。どこと言われても困る。強いてあげるならダイニング脇のベンチの提案なども秀逸で、大変気に入っています。
この家を建てて変わったことと言えば、以前住んでいたマンションより、友人たちがよく遊びに来るようになったことでしょう。「室内がとてもシンプル!」「窓が大きい!」など、驚かれます。
朝起きて、2階から階下へ降りていく時、高窓や大開口の向こうに青空や木々の緑を眺めることができ、「何て気持ちのいい家なんだろう!」と感じますね。
ルイス・バラガンの建築精神を少しでも取り入れた、こんな素敵な家で毎日を過ごすことができて、マドリヤさんと出会えたことに感謝しています。
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