「人生を豊かにしてくれる住まい」。夢をかなえた平屋づくり。
神奈川県横浜市 Nさんの住まい(おひとり)
マドリヤアーキテクツでは、単なる器としての家を建てるのではなく、暮らし方をデザインすることを大切に考えています。それは住まう人のこだわりや人生観、価値観を見極め、言葉で表現することができない思いをカタチにすることでもあります。あらかじめ決められたマニュアルやフォーマットはなく、お施主さまと対話を重ねながら、ゼロから唯一無二の住まいをつくり上げていきます。
今回、ご紹介するN邸は単身者が住まう平屋が条件ですが、そこに中庭を設けたいというご要望がありました。敷地が限られていたため、設計には工夫とアイデアが求められました。人生を輝かせる住まいが誕生するまでのドラマをぜひ、一緒にご覧ください。
Q1 平屋の家づくりを決意されたきっかけをお聞かせください
子どもたちが独立し、独り暮らしをすることになり、これからの自分の人生・暮らし方をもう一度考える岐路に立っていました。これからも前向きに、自分らしく暮らしていきたい。そこで、本当に自分自身の身の丈に合った、ゆったりと暮らせる「終の住処(ついのすみか)」を求めて家づくりを始めたのです。
嫁いでいった娘夫婦からの誘いもあり、以前から住み慣れた家を引き払い、娘夫婦の家の近くに土地を求めて、そこに家を建てることにしました。
実は私はこれが3軒目の家づくりでした。1軒目は亡き夫の希望を存分に反映したアーリーアメリカンスタイルの大きな家でした。2軒目はレンガ造りの家でしたが、父母も子どももいて、大家族が皆でにぎやかに暮らすための家でした。ベランダも広く、家事が楽な設計になっていました。両者ともに某有名ハウスメーカーが手がけた住宅で、当時は何の不満もありませんでしたね。
そして、今回が3軒目の住まい。3軒目にして初めて、自分のための家を建てる機会が巡ってきました。そこで思い描いたのが中庭のある平屋でした。平屋というと間取りが単調になり、どうしても光が入りにくい部屋ができるイメージがあり、できれば通風・採光のための中庭を設けたいと思ったのです。
Q2 建築会社選びで重要視されたこと、当社を選ばれた理由は何でしたか?
最初に相談したのは中堅規模の地域ビルダーでした。地場の会社という安心感がありました。私の要望が「中庭のある平屋」というものでしたから、その思いを伝えました。しかし、上がってきたプランは私がイメージしていたものとはかけ離れていたんです。ワクワクするものが、そこからは何も感じられなかったのです。中庭の要望も、“これが中庭?”という程度の大きさで、求めているものとは雲泥の差がありました。そこで仕方なく、ハウスメーカーや工務店にも選択肢を広げました。もともと、以前の住まいがハウスメーカーで建てたものですから、ハウスメーカーへの期待感はありました。ハウスメーカーの建築は見た目は綺麗なデザインなんですが、「中庭のある平屋」などイレギュラーな要望に柔軟に対応するのが苦手みたいでした。マニュアル通りのプランを押し付けてきたり、希望通りの間取りを実現しようとすると金額が跳ね上がったりして……。そこで、ハウスメーカーを断念して、工務店にも相談。対応は親身になってこちらの要望を聞き、フレンドリーで良かったのですが、施工実績が限られている分ノウハウが乏しく、自分の得意なスタイルばかりを薦めてくるのには辟易しました。
地域ビルダーがダメ、工務店がダメ、ハウスメーカーがダメということで、最後に設計事務所での家づくりに賭けることにしたのです。何軒も設計事務所を訪ねましたが、みな対応が冷やかで、気持ちも下がってしまいました。そんな、家づくりを諦めかけた頃に出会ったのが、設計事務所のマドリヤアーキテクツ(以下「マドリヤさん」)でした。きっかけは娘夫婦。私が余りにいい住宅会社と巡り合えない状況を見かねて、ネットで検索し、「この会社、良さそうよ」と教えてくれたのです。2016年12月、これが最後とマドリヤさんへ相談に行きました。今まで巡った会社の中で一番対応がよく、一緒になっていろいろ考えてくれる姿勢に好感が持てました。
Q3 こだわりや要望の数々に対して会社の対応や提案はいかがでしたか?
前の2軒の家は夫がメインだったとはいえ、一緒にいろいろと話し合ったり、家具などアイテムを選んだりして、ある意味、住宅建築に対する目が肥えていきました。それが住宅会社選びで難航した背景にあるのかもしれませんね。今までの住まいのいいところ悪いところをすべて総括し、その上で、無駄な装飾を排し、かといってモダンすぎない…。和の雰囲気をまとったナチュラルモダンの平屋がモチーフとしてありました。特に中庭を設けることにこだわりましたが、土地の広さの問題もあり、完全な中庭を組み込むのは難しいテーマであることが分かってきました。でも、どうしても諦めきれない思いを抱いていたところ、マドリヤさんは中庭ではないが高い壁で囲まれた、中庭風のプライベートテラスを提案してくれたのです。植栽を囲むようにウッドデッキが施され、リビングやダイニングキッチンとつながっていて、いつでも自然を眺めながら暮らすことができます。
もう一つ、こだわっていたのは天井の高さを抑えた空間とすることでした。一般的な高さは2400㎜だそうですが、私にとってそれでは高すぎる気がして2200㎜に下げてもらいました。アーチの垂れ壁も私の身長に合わせて低く抑えています。ダイニングテーブルや椅子も通常より低いサイズのものをオーダーしました。ここまでは私の要望通りなのですが、マドリヤさんがすごいのはプラスαの提案をしてくれることです。それは勾配天井の吹き抜けを合わせるというものでした。落差をつけることで空間にメリハリが生まれました。多分、全部の天井を低くするプランにしていたら、住むほどに圧迫感を感じていたでしょう。
マドリヤさんで特に気に入った点は、決まったプランがないということ。すべてゼロからつくり上げていきます。かといって施主任せにするのではなく、ヒアリングを重ねて、住まう人が何を望んでいるのかを読み解いていくのです。感動したのは提案の数の多さです。それも押し付けの提案ではなく、必ず選択肢が用意されていて、ストレスなしに家づくりを進めることができましたね。
Q4 完成したお住まいの中で特にお気に入りの空間やデザインはどこですか?
建物の正面外観からは想像できないでしょうが、見た目は平屋なのに一部が2階建になっていて、中庭風のプライベート空間もあるというのが気に入っています。
そのプランに落ち着くまでには、マドリヤさんと何度も打ち合わせや変更を重ねました。たとえば娘夫婦が泊まりにきた時などのためにゲストルームが欲しい。しかし、平屋の建坪の中でそれを実現するのは不可能だったので、一部2階を設けてそこに来客用の部屋を採用しました。最終的に2階建になったとはいえ、平屋にこだわる私のために、平屋にしか見えないファサードに仕上げてくれました。こういう点が提案力高さがなせる技だと思いますね。実は、中庭風の塀で囲まれたテラスの提案には、一抹の不安がありました。「この塀の高さからすると、1階からは青空や星空は見えないのだろうな」と思ったんです。でも、そんな心配は全く不要でした。とてもよく見えるどころか、ダイニングの椅子に座ると星空をバッチリ綺麗に眺めることができる。私の至福の時間ですね。
また、キッチン脇のユーティリティスペースは、使い勝手が抜群! 最初は贅沢かなと思いましたが、これがあることでダイニングテーブルの上に書類や物が散らからないし、つくって大正解でした。床は無垢材を採用していますが、勾配天井は予算の関係で実は板状のクロス張りにしました。意外と気にならないものです(笑)。
当初、プランを見たとき、ちょっと狭いかな……という懸念もありました。でも住んでみて、さすがマドリヤさんという感じ。狭すぎず広すぎず、私にジャストサイズで暮らしやすいんです。プロの知見が散りばめられ、本当に良く考えられた家だと思います。
Q5 住み心地や家づくりの感想をお聞かせください
遊びに来る友人も皆ほめてくれます。「いい家だ」「心地よい」「落ち着く」など。私もいい家だな、と見惚れる瞬間があります。どこがいいとかではなく、全体のバランスが絶妙なのです。3軒目にして、私の理想郷が完成しました。夫のため、家族のための家を経て、私の家。感慨深いものがあります。私はこういう家に暮らしたかったんだ、と改めて感じています。完璧なまでの美しい空間にはトキメキがあります。何かを不用意に飾ると、この絶妙なバランスが崩れてしまう気がして、小物一つにも美意識をもってこだわるようになりました。
家ができてから楽しみが尽きません。家具は? 庭は? 外構は…? テーブルはいろいろと探して、旭川家具を探し当てました。今は造園屋さんと庭造りを楽しむ日々です。
飛び切りの楽しみは小学生の孫が、学校が終わるとこの家に来ること。二世帯住宅ではありませんが、家族が近いこの距離感がとてもいいと感じます。今まで孫は学童保育に入っていましたが、私がここに来てから、この家が孫の学童保育に。忙しくて、暇になどしていられません(笑)。何と言ってもライフスタイルが変わったのには自分自身ビックリしています。庭を楽しむ、家を愉しむ、そして、孫の世話をする。宿題を見たり、お話したり一緒に遊んだり…。やっぱり頭を使うと元気になるのです! 
今回の家づくりを通じて、すべてが良い方向に向かって動き出している気がします。ノーストレスで、もう一度夢が持てるようになりました。嫌な点が一つもありません。家も暮らしも……。私はきっと長生きする。これからの人生がこんなに明るくなるなんて。
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